10月25日、長池公園の第一デッキ湿地で、希少な湿生植物、オオニガナが開花しています。
大人の身長でちょうど目線の高さに咲いているので、とても華やかです。
丘陵地では大変珍しく、市内でも長池公園を含めた2ヶ所でしか見ることができません。
周囲ではサクラタデ、ヤノネグサ、アキノウナギツカミ、ミゾソバなど、タデの仲間も
一斉に見頃を迎えており、デッキを下りた瞬間はまるで別世界に足を踏み入れたようです。
さて、先日24日は午後から東京都立大学でプレミアムカレッジ「都市の自然と里山」の
講師を務めてきました。今日は、同じ受講メンバーが長池公園に集合。午前と午後の2回に
分かれて、ダブルヘッダーでフィールドワーク(現地解説)を担当しました。
受講生の皆さんはとても熱心なので、私も有意義な時間を過ごすことができました。
フィールドワークの道中では、ついつい動植物に目を奪われてしまうので、うまく解説に
取り入れつつ、ちゃっかり観察もさせてもらいました。見頃のものを少しご紹介します。
木々の紅葉よりも1ヶ月ほど早く、“草紅葉(くさもみじ)”と呼ばれる草花や雑草の紅葉が
目に付きました。中でも印象的だったのは、道ばたのカラスノゴマとタカトウダイです。
炭焼き小屋のそばでは、美しいサワフタギ(果実)のブルーが目に留まりました。
里山に生える低木のうち、青い果実を付ける種類は滅多に無いので新鮮ですね。
順番に、ヤマカガシ、ムネアカハラビロカマキリの卵嚢(駆除)、返り咲きのヤマツツジ、
ヤマハッカ、セキヤノアキチョウジ、そしてどなたかの置き土産のウサギさんです。
一方、鑓水中学校の職場体験も今日からスタートしています。初日は、園内を巡回しながら
クラフトコーナー用の木の実を拾ったり、園内のサインを回収したりしてくれました。
明日以降も、安全第一で楽しく実習に励んでもらえたらと思います。頑張れ~!