8月1日、クマゼミの大合唱をBGMに、大塚西公園の広場の草刈りを行いました。
池のほとりでは、おなじみシオカラトンボやショウジョウトンボのほか、マユタテアカネ、
コノシメトンボ、アキアカネ、ミヤマアカネなどの赤トンボ類が目に付きました。
ササの茂みに目を向けると、黄色いトンボが3匹、ゆらゆらと飛んでいます。
とても独特なその飛び方は、まるでドローンのよう。正体はキイトトンボです。
目で追っているうちに、2匹が連結し(タンデムフライト)、交尾の準備を始めました。
街中のちょっとした水辺で、このような繁殖行動が見られるとは嬉しい限りです。
池の裏手の薄暗い林床には、ターコイズグリーンに輝くオオアオイトトンボが多数。
雑木林ではもっともよく見かけるイトトンボですが、見れば見るほど美しく、釘付けです。
松が谷遊歩道との境に列植されたマテバシイには、すでにドングリが成り始めていました。
この時期、子ども向けのプログラムで「今からドングリを探してね!」と呼びかけます。
みんな、はじめは下をキョロキョロ探しますが、やがて頭上にたわわに実ったドングリの
赤ちゃんに気付いて、成長前のドングリの色や形、付き方などにびっくりしてくれます。
みんながいつも見慣れているドングリだからこそ、おすすめしたい観察プログラムです。
一方、自然館前ではピンクの花の野草3種(保護栽培品)が咲き揃っています。
カワラナデシコ、キセワタ、メハジキ。いずれも減少傾向にある草原性植物です。
暑さにも負けず、元気いっぱいに咲いてハチやアブたちの拠り所になっていました。