8月21日、講師のお仕事で、あきる野市と八王子市の市境の林道を歩いてきました。
集合場所の八王子駅へ向かう途中、路地裏でイワヒメワラビを見つけたので、何気なく
カメラを取り出してシャッターを切りました。(・・あ、電池が入っていない!!)
充電器にセットしたまま、忘れてしまったのでした。慌てて3店舗を廻るも、在庫切れ。
この日の講座はカメラでの記録ができなかったので、全てスマホカメラでの撮影です。
歩き始めて間もなく、ゴイシシジミが飛んできました。私にとっては久しぶりの再会です。
名前のとおり、翅には碁石状の斑紋が散りばめられているので、すぐに見分けられます。
シジミチョウの仲間の幼虫は草木を食べるのが普通ですが、ゴイシシジミの幼虫は例外的に
肉食で、タケノアブラムシやササコナフキツノアブラムシをもりもり食べて成長します。
写真の成虫も、花の蜜ではなくアブラムシの汁を吸っており、かなり独特な生態です。
これらのアブラムシはササにいるので、ササが多いところならどこにでもいそうなもの。
しかしながら、なぜか見かける機会は少なく、発生場所も局地的です。以前は長池公園が
多産地として知られていました。近年は見ることすら難しくなりましたが原因は不明です。
ところで、学名の「Taraka hamada hamada」は母音が全部ア行なのは偶然でしょうか?
垂れ下がったクズのつるには花が咲き始めていました。グレープソーダの香りがします。
蕾を覗いてみると、ウラギンシジミの幼虫が隠れていました。どれかわかりますか?
その後も、カメラを忘れた私を嘲笑うかのように現れる昆虫の数々・・笑。でも、スマホの
カメラだって捨てたもんじゃないと思います。オナガグモにだってピントが合うんですよ!
順に、ツツジコブハムシ、アカクビボソハムシ、クサキリ、オナガグモ、バラハキリバチの
裁断痕(アズマイバラ)、ハイイロチョッキリの産卵痕(コナラ)です。植物も紹介します。
順に、アズマネザサ(斑入り)、ヤマクルマバナ、キハギ、オケラ、ヤマミズ、ニシキソウ、
ハナビササクサ(ササクサの3系統の一つ)、オオアブラススキ、ナツノハナワラビです。
写真はありませんが、目標だった植物も無事に見ることができて充実の散策となりました。
カメラを忘れたことは、帰る頃にはもうどうでも良くなっていました。いやそれはないか。