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シオカラトンボの居眠り

8月27日、今日が夏休み最終日という学校も多いのではないでしょうか。

日中の暑さはまだまだ続きそうですが、朝夕はだいぶ涼しくなってきました。

空が紅く染まる頃、夕涼みも兼ねて近所の公園へ散歩に行きました。

ふと、遊んでいた砂場のすぐそばの植え込みに気配を感じて、茂みを覗き込むと

トンボが止まっていました。近くに水辺はなく、“こんなところに?”という感じです。

種類はお馴染みのシオカラトンボだったのですが、じっとして動きません。

触ってみても逃げる様子はなく、ただそこにしっかりとぶら下がっています。

辺りはもうすっかり薄暗くなっていました。・・そうか、これは寝ているんだ!

トンボは昼行性なので、暗くなると一部の種類を覗いて眠りに付きます。

眠るといっても、「原始睡眠」と呼ばれるもので、脳ではなく体だけを休める休眠です。

熟睡して気付かないのではなく、脱力していて動かない、ということなのでしょう。

魚や両生類なども、人間のような睡眠をとることはせず、原始睡眠を行っています。

金縛り状態のトンボは一見、無防備ですが、枝葉に紛れていれば安心なのかもしれません。

砂場の周りには、いつの間にか秋の顔ぶれ(雑草)が元気に穂を伸ばしてきていました。

左から順に、イネ科のアキメヒシバ、ネズミノオ、カヤツリグサ科のハマスゲです。

カゼクサやヌカキビなどもそろそろ顔を出し始めることでしょう。秋はもうすぐそこです!

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