1月3日、年末の話ですが、年越しを過ごした親戚宅近く(横浜市)で、季節外れのヒマワリを
見つけました。車から一目見てシロタエヒマワリだと直感し、出直してきて観察しました。
シロタエヒマワリ(銀葉ヒマワリ)は、大正時代くらいに園芸目的で導入された北米原産の
外来植物です。盛んに枝を分けて2mくらいになり、直径10cmほどの花を複数咲かせます。
花も葉もパッと見はヒマワリそっくりです。ヒメヒマワリという近縁種もありますが、
本種の茎や葉には、全体に白い綿毛がびっしり生えて、遠目にも白っぽく見えます。
花屋でおなじみのシロタエギクと同様のイメージです。ちなみに“シロタエ(白妙)”とは、
カジノキやコウゾの皮の繊維で織った白い布のこと。白妙を纏っているということですね。
それにしても、シロタエヒマワリの花期は夏から秋のはずなのに、年末、この場所以外に
相原の住宅街でも花盛りの株を見ました。真夏の花を真冬に見るのは不思議な感覚です。
震災の被害や爪痕が少しずつ明らかになってきた今、シロタエヒマワリのことを思い出して
この記事を書いています。というのも、ヒマワリの花は震災復興のシンボルだからです。
ヒマワリは被災地と支援者を結び、これまでも各地で勇気や希望をもたらしてきました。
真冬に咲いたシロタエヒマワリの花が、希望の光を灯してくれるような気がしたのです。
今この瞬間も、現地には助けを求めている人がいて、命を救うために闘い続ける人がいる。
そのことを片時も忘れずに、一人でも多くの命が救われることを心から祈っています。
おまけ。公園の鳥たちに年始めの挨拶周り。順にジョウビタキ、メジロ、エナガです。