1月17日、築池にカワウが飛来していました。
長池公園にやってくるカワウの多くは、高月浄水場や京王多摩川下流の送電線など、
多摩川の本流付近で集団ねぐらを作っている個体と考えられます。
朝、大栗川を遡って飛来し、夕方には再びねぐらへと帰っていく、いわゆる出稼ぎ組です。
カワウは水中に潜って魚を捕えるため、他の多くの鳥と違って水を弾く油を出しません。
日中、何度も潜水を繰り返しているうちに、全身の羽毛はずぶ濡れになってしまいます。
そのままでは飛ぶことにも支障をきたすので、夕方になると西日に向かって翼を広げ、
羽を乾かす姿が見られます。ねぐらへ戻るための“帰り支度”というわけですね。
以前、この日光浴の様子を近くで一緒に見ていた親子連れの男の子が、
「この木のおかげで鳥がたくさん来るようになったよね!」と嬉しそうに話していました。
台風で築池に倒れ込んだ枯れ木をそのままにしておいたことで、
鳥や水辺の生き物たちにとって安心して休憩できる居場所がもたらされ、
来園者にとっても、彼らの自然な姿をじっくりと観察できる人気のスポットとなりました。