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アワゴケ

5月17日、長池公園の自然館駐車場は第1~第3まで、3つの区画に分かれています。

自然館に近い第1駐車場と、それ以外の2つとで、大きな違いがあるのをご存じですか?

それは、駐車区画がインターロッキング(土)かアスファルト舗装かという違いです。

この違いは、公園が作られた当初は第1駐車場しか無く、第2・第3駐車場はあとから

拡張して作られたことによるものです。第1駐車場はインターロッキングなので、

土が剥き出しになっており、そこから様々な雑草が生えてきています。当然、日中は

車の下敷きになる場所なので、踏まれてもダメージを受けにくい種類が中心です。

インターロッキングの中に、珍しい雑草が生えています。オオバコ科のアワゴケです。

とにかく小さくて、名前のとおり“苔”のように見えますが、れっきとした種子植物です。

しばらく見かけていなかったのですが、私が車を停めたその下に再び発生していることに

気が付きました。地面に顔を近付けてよく見ると、葉の付け根に果実ができていました。

果実の直径はわずか1mm!ハートの形で、稜の部分が縁どられているのがわかります。

皆さんにもぜひこの極小植物を見てもらいたいのですが、駐車場内での観察時は、車との

接触に十分ご注意下さい。そして、落とし物を探している人と間違えられませんように・・

アワゴケは在来種ですが、外来種も存在します。外来種の果実には柄があり葉も細身です。

上3つは中南米原産のナガエアワゴケ、下3つは北米原産のアメリカアワゴケと思われます。

どちらもアワゴケと比べて出会う機会はまだまだ少ないので、見かけたら教えて下さい!

・・ということで、長池公園でもっとも小さな種子植物、アワゴケのご紹介でした。

おまけ。この日は某所でノハカタカラクサ(トキワツユクサ)が綺麗に咲いていました。

まるでヘルメットのような姿のムネアカオオクロテントウにも、久しぶりに出会えました!

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