8月25日、長池ぽんぽこ祭りから一夜明け、静かな公園の日常が戻ってきました。
ながいけの道ではニシキギ科のツリバナの果実が見頃を迎えています。ニシキギ科の植物は
どれもよく似ていますが、ツリバナの果実は球形(手毬型)なのが特徴です。果実は5つに
裂けて赤橙色の仮種皮をもつ種子を5個露出します。マユミは4裂して種子の露出も4個
なので、数を数えればすぐにわかります。花びらの枚数も同じように対応しています。
ツリバナの裂開前の若い果実には、小さな虫が集まっていました。先日、「いい匂いのする
カメムシ」と題して紹介したキバラヘリカメムシの赤ちゃんです。成虫のいたニシキギには
幼虫の姿は見つかりませんでしたが、このツリバナでは逆に幼虫だけが集合していました。
やはりニシキギ科の汁が好きなんですね。でも、熟した果実には興味が無い様子でした。
カメムシベビーと入れ替わりで、今度は果実を小鳥たちがついばみに訪れることでしょう。