12月6日、自然観察会で多摩丘陵の自然を守る会の皆さんと平山方面を歩いてきました。
集合場所の平山城址公園駅から宗印禪寺までの道のりは住宅街ですが、お寺にほど近い
草地にヤマゼリが咲いていました。山野の湿った林縁などに生育する秋咲きのセリの仲間。
高尾方面の山麓ではごく普通に見かけますが、多摩丘陵では滅多に見かけない植物です。
花の付き方や咲く時期こそ違いますが、全体にセリとよく似ています。葉っぱに注目すると
ずいぶん丸みがあり、縁のギザギザも尖らず優しい雰囲気なので、簡単に見分けられます。
試しにかじってみました。風味はセリと似ているものの、ちょっと強めな感じがしました。
それにしても、歩き始めて早々に思いがけない出会い。皆さんと一緒に堪能したのでした。
宗印禪寺境内のイロハモミジは真っ赤に色付き、圧巻の一言でした。一見の価値アリです。
平山城址公園の稜線から遠くの山並みがよく見えました。皆さん、山の名前に詳しいこと!
道中に出会った動植物。順に、エグリグンバイ、ムサシアブミ(果実)、アカハナワラビ、
モミ、ヒイラギ、ネジキ(果実)、コスミレ(返り咲き)、キチジョウソウ、キリ(種子)です。
冬に向かってだんだん草花や生きものの気配が少なくなり、代わりに小鳥の声と姿が目立ち
始めました。野鳥モード突入・・と思いつつ、まだ果てゆく草木に目がいってしまいます。