4月2日、新年度1発目のパークキッズレンジャー定例活動を実施しました。
「特別保全ゾーン内のセンサーカメラ設置」と「外来種アメリカスミレサイシンの駆除」が
メインでしたが、活動中に珍しい生き物をたくさん発見し、とても盛り上がりました!
写真に撮ることができた生き物の一部をご紹介します。
Yくん発見のヒメスギカミキリ。春にヒノキなどの針葉樹で見られるカミキリムシです。
同じくヒノキの樹皮で、今度は私がトゲヤドリカニムシを見つけました。
尻尾の無いサソリのような、不思議な姿をしています。体長はわずか2~3mm。
その後、子どもたちや保護者も立て続けに発見してくれました。
樹皮に貼り付いた地衣類そっくりなクモがいました。まさか、希少種のコケオニグモ??
湿地に積まれた丸太の樹皮を剥がすと、ハサミムシを半透明にしたような生き物を発見。
Hくんが「ハサミコムシじゃないかな?」と教えてくれました。調べてみると、大正解!
正体はヤマトハサミコムシという六脚類の一種でした。よく知っているなぁ・・(尊敬)
続いてHくんが樹名板をめくると、樹皮の隙間にムナビロオオキスイが止まっていました。
珍しい種類ではありませんが、道端でおなじみのアオオサムシは今季初見です。
もうちょっとで手の届きそうなほどの至近距離で、コジュケイが鳴いていました。
本題のアメリカスミレサイシンです。今回は、園内でも自然度の高い「観察ゾーン」の
ながいけの道と、「特別保全ゾーン」の管理用通路沿いの個体群を集中的に駆除しました。
慣れないうちは、他のスミレとの区別が難しかったみたいですが、続けていくうちに、
いつの間にか葉っぱだけの個体すらもわかるようになっていました。
むしろ、ワサビのような硬い塊根からまるごと抜き取ることのほうが難しそうでした。
午後も居残り組の有志が作業に協力してくれて、計446株を駆除することができました。
写真は、みんなで協力してセンサーカメラの設置作業に取り組む様子です。
私たちが森の中で盛り上がっている頃、芝生広場ではお祭りが開催されていました。
「CRAFT PARK となりの職人」は、子どもから大人まで、様々な職人や作家の皆さんと
ワークショップを通じて楽しくふれあうイベントです。もちろんこちらも大盛況でした!
人も生き物も大賑わいの長池公園。この“かけがえのない豊かさ”が誇りなのです。