3月6日、今日は啓蟄。土の中の生き物たちが、いそいそと活動を始める季節です。
長池公園では、待ちに待ったつくしんぼ(スギナの胞子茎)が一斉に顔を出しました。
日当たりが良く、少し湿っぽい酸性の土壌に生えるとされていますが、意外なところから
ニョキッと伸びていることもあって、環境へのこだわりはそれほど強くない気がします。
これを見てつくしんぼに出会いたくなったという方は、ご自身の記憶を辿ってみて下さい。
地下茎の状態で残っているので、よほど大きな環境の変化が無い限りは、毎年同じ場所に
生えてきます。「河原で見たことがあるな!」、「確かあそこの広場にあったな!」など、
もしも思い当たる場所がありましたら、ぜひ再会を果たしに出かけてみて下さいね!
長池見附橋のたもとでは、隙間雑草のホトケノザがグンと背を伸ばして虫たちにアピール!
公園に隣接する雑木林の林縁では、いつの間にかスミレも咲いていました。
花のグラデーションが美しい、“コスミレサクラ”と呼ばれるコスミレの一型でしょうか。
啓蟄とはいえ、まだまだ眠っていたい生き物だってたくさんいますのでご安心を!
最後にご紹介するのは、昆虫に詳しい来園者からヒントをいただき、ようやく見つけた
コムラサキというチョウの越冬幼虫。樹皮に張り付き、見事な擬態を見せてくれています。
この調子で鳥の目をかいくぐり、無事に春を迎えることができるかな?