3月7日、春一番に咲くスミレの仲間、アオイスミレがながいけの道で開花しました。
花びら(唇弁)がすぼまっていて、引っ込み思案のような雰囲気が愛らしいです。
花や葉っぱは地下茎から直接出て、地上を這うように伸びています。
地上に茎を立ち上げ、そこから葉っぱが出るタチツボスミレとは出で立ちが異なりますね。
また、全体的に毛深くて、見た目にもふわふわした印象があります。
白から紫、ピンクまで、花の色にはかなり個性があって、違いを楽しむのもおすすめです。
長池公園で見られるアオイスミレは白っぽい子が多いのですが、そのおかげで・・
「白いスミレを見つけました!」
「あぁ、アオイスミレですね!」
「いえ、本当にシロイスミレだったんです!」
・・というやりとりがあったかどうかは別として、青くないのにアオイスミレということに
違和感を覚える方も多いと思いますので、名前の由来を記しておきます。
漢字で書くと「葵」。徳川家の葵紋で知られるフタバアオイの葉っぱのことなのです。
確かに似てはいるのですが、漢字表記が無いと、紛らわしいことこの上ありません。
一方、俗称の“ヒナブキ”はフキの葉っぱを連想したもの。あ、これいいじゃないですか!
夕方、スタッフが「ヤブザクラ、咲いてましたよ!」と教えてくれました。
タマノホシザクラとともに、由木地区内の自生品を移植保護しているものです。
開花宣言をするのにはまだ早いものの、一番花がしっかりと開いていました。
自分で見つけるのも嬉しいですが、こうしてスタッフや来園者が見つけて
報告に来てくれるのは、私にとって、もっと嬉しいこと。
それは、季節の変化を楽しんでいるのは一人じゃないということが、実感できるからです!