4月10日、長池作業班は今週も九兵衛坂公園へ遠征し、林床管理作業を行いました。
作業の休憩時にアシナガオトシブミの雄を見つけたので、手に乗せて可愛がってみました。
成虫になって間もない春のアシナガオトシブミは、胸部まで鮮やかな橙赤色なのですね!
先日6日の記事で「ルイスアシナガオトシブミ」として掲載した雌のオトシブミも、
正しくは未黒化の「アシナガオトシブミ」であることに後で気付いたため、訂正しました。
ふと、足元に転がっていた朽木を覗いてみると、隙間から甲虫の脚が見えました。
なんとなく気になったので取り出してみると、こりゃ失礼!越冬中のコクワガタでした。
そろそろ動き出すつもりだったのか、寝起きとは思えないほど元気いっぱいで一安心。
午後は場所を長池公園に移し、南エントランスゾーンでの緑地管理作業。
すっかり葉桜となったオオシマザクラのそばに、ムネアカアワフキの雌がいました。
サクラの枝先などに貝殻状の巣を作る、“泡を吹かないアワフキムシ”です。
花の散ったあとはほとんど見向きもされないサクラですが、
サクラをめぐる生き物の観察はむしろこれからが本番といえるでしょう。
ああ、このままでは今日も昆虫一色になってしまいますね・・
途中、家電の不法投棄を回収するために大塚ゆざわ公園へ行くと、植え込みに絡んだ
ナツフジの葉が今年も顔を出していました。植栽随伴的に、意図せずどこからか
持ち込まれたと思われる南方系のつる植物で、由木周辺では、今のところこの場所以外に
1か所でしか確認されていない大変珍しいものです。足元にはチゴユリの花もたくさん。
夕方、つくいけの道のニワトコの葉に、ジンガサハムシが止まっているのを見つけました。
翅は透明な縁取りがあり、キラキラと輝く背中の金色ときたら、息を呑む美しさです!
今日も結局、昆虫づくしの記事となりました。苦手な方は誠に申し訳ありません。
目の保養に、咲き始めたハナイカダの雄花とフデリンドウのお花畑でどうかお許しを!