3月17日、夕方に所用で沖ノ谷戸公園を訪れると、田んぼの水たまりに気配がありました。
水中に目を凝らすと、アズマヒキガエルが交尾しており、周囲には細長い卵塊が連なって
いました。待望の産卵です。まだ確認できていませんが、長池公園でもそろそろでしょう。
それにしてもホースのような卵塊、いったい、いくつの卵が入っているのか気になります!
展望台南西側の芝地には、クチナシグサの越冬芽がにょきにょき発生していました。冬に
見た時より少し伸長しています。このままさらに伸びて葉が展開していくのでしょうか?
また、園内のあちこちでキブシも咲き始めていました。キブシは虫媒花で、主に昼行性の
昆虫類と夜行性の蛾類が訪花することが知られていますが、私はメジロが群れで蜜を吸う
シーンも何度か観察しています。花が下を向いて咲き、しかも上から順に咲き進むため、
メジロが吸蜜する際はかなり無理な体勢を強いられます。開花が進むと物理的に届かなく
なってしまうので、メジロが送粉に貢献するのは咲き始めのタイミング限定なのでしょう。
さて、この日は午後から里山保全隊の活動が行われましたが、作業途中で突然の雨となり、
早々に引き上げて自然館で展示会を見学しました。昔を懐かしんだり、かつての景観写真に
驚いたり、会話に花が咲きました。これはこれで良い機会になったのではないでしょうか?
おまけ。自然館中庭テラスのプランターで保護栽培中のイヌノフグリ、2月頃から咲いて
いますが、この日はなんと約70花が一斉に開花!名前の由来となった果実もお目見えです。
株分け作業を行って下さった、いきものがかり植物班のお二人と喜びを分かち合いました。