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ウツギと茶柱

10月24日、この日は午前中が長池公園季節の自然観察会、午後は別所小学校おおぞら学級の

定例プログラムということで、ずっとハンディマイクを通して声を出し続けた一日でした。

そのせいなのかはわかりませんが、ふと目に入ったウツギの果実(蒴果)が湯呑茶碗に見え、

さらにその中央に突き出た花柱もなんだか“茶柱”が立っているように見えてきました。

観察会で先頭を歩いている時だったので、その気付きを思うがままに呟いたわけですが、

参加者の皆さんが「あ~確かに!」と思いがけず共感して下さって、嬉しくなりました。

うつむいて咲くあの白い花からは想像もできない、上を向いたユニークな果実ですが、

気にとめる人はほとんどいないでしょう。おかげでこの日は注目の的となりましたよ!

ちなみに以前、ながいけの道のウツギの果実を、ウソという小鳥が美味しそうについばんで

いる様子を観察しました。小鳥は案外好んで食べるようです。ウソのようなホントの話。

季節の自然観察会はこれが今年度4回目の開催となりましたが、アットホームな雰囲気に

包まれ、楽しい時間となりました。いつもどおり“カタツムリの歩み”で前に進みません。

長池前にはオオアオイトトンボが数匹。ドヤ顔で捕まえたあと、皆さんとじっくりと観察

することができました。2枚目はホシヒメホウジャク、3枚目はヘラクヌギカメムシです。

このほか、キビタキやオシドリ、カラ類の混群などの野鳥や各種昆虫、植物、キノコと

見どころだらけのながいけの道で色々なモノを見聞きし、嗅いで、遊んで過ごしました。

観察会史上、最年少となる参加者の男の子(1歳)がとっても良い表情を見せてくれて、

昆虫に触れたり、草花で遊んだり、大勢の大人の中に溶け込んで楽しんでくれました。

この日の一番人気は動植物を差し置いて間違いなく彼です。また参加してくれるといいな!

一方、午後の別所小学校おおぞら学級の定例プログラムでは、野鳥の観察を行いました。

築池にはちょうど渡り途中のヒドリガモ(雌)が飛来しており、当地で越冬するマガモの数も

増えてきたので、前半はじっくりカモ見ーるタイムとなりました。途中、対岸にカワセミも

飛んできて、生徒はもちろん、先生も大興奮!モズやシジュウカラなども観察できました。

ヒドリガモの写真はアルバイトスタッフのFさんからお借りしました。よく撮れています!次回の授業の頃には葉が落ち、小鳥の数も増えて、もっと観察しやすくなることでしょう。

みんなの鳥発見アンテナも少しずつレベルアップしてきているので、とても楽しみです。

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