4月20日、中央園路沿いの林縁でオオバウマノスズクサが開花しています。
フェンス沿いに設けてある「つる植物園」では、園内の樹林下に自生していた個体群を
一部移植し、ハンショウヅルやキジョランなどとともに間近で花を楽しむことができます。
長池公園で見られるオオバウマノスズクサは、正確には別の植物との交雑種であることが、
研究者によって行われた分子系統解析によって明らかにされています。
片親は、多摩丘陵に分布していないタンザワウマノスズクサです。
純粋なオオバウマノスズクサと交雑種は、見た目ではほとんど区別できないため、
長池公園ではオオバウマノスズクサとして扱っていますが、タンザワウマノスズクサの
見られないこの地域に交雑種が自生していることはとても興味深いですね。
鑓水や鹿島の緑地でも生育を確認しているので、正体がどちらなのか気になるところです。
自然館の第一会議室前で大きく育ってきたニガキは、花をたんまりと咲かせていました。
その他に見かけた植物を少し。順にミツバウツギ、ハンショウヅル、キンランです。
つくいけの道の柵内にはアミガサタケがにょきっと顔を出し、手すりの上を
“ネコバス”のようなアカボシゴマダラの幼虫がゆっくりと歩みを進めていました。
午後は、別所小学校おおぞら学級向け自然体験プログラムを実施しました。
今年度も毎月1回、皆さんと一緒に園内の生き物と戯れていきます。
初回のミッションはセンサーカメラの設置です。
目的地までの道中も、次々に生き物を見つけて盛り上がる子どもたち。
トカゲやイモムシ、まだちょっと近付くのはこわいという生徒も、
これから少しずつ生き物との距離が縮まっていったらいいなと思います。
さて、今回はどんな野生動物が写るでしょうか?1ヶ月後の回収が楽しみですね!