3月14日、東京では“史上最早”タイとなるソメイヨシノの開花が発表されました。
この様子は民放で生中継され、私もドキドキしながら視聴していましたが、
気象台の職員の方がとても優しい語り口で、和やかな開花発表でした。
長池公園では、予想どおりカタクリが開花し、花の数は約60株を数えました。
これから他の株も次々に開いて、2~3週間は花を楽しむことができるでしょう。
カタクリの花を下から覗き込んでみると、ここでも、桜の花が開花していますよ!
カタクリの群落の中には、花を付けない葉っぱだけの株も多く見ることができます。
特に1年目の株は、とてもカタクリには見えない“もやし”のような姿がユニークです。
群落の永続性、つまり将来的なことを考えると、学校と同じで、様々な学年(年齢)の株が
同時に多数見られることが大事です。この頼りない姿をした1年生たちも、毎年少しずつ
成長し、数年後には立派に花を咲かせるはずですから、大切にしなくてはなりません。
カタクリ群落の片隅では、ナガバノスミレサイシンというスミレも咲き始めています。
地面から直接花茎が立ち上がり、少し離れたところから長三角形の葉っぱを出しています。
花はお化粧をしたようにほんのりと色付いて、とても上品な姿。一見の価値ありですよ!
自然館周辺で開花中の植物については、先日13日の記事でほとんど紹介しましたが、
今日は新たにアマナがよく開いていました。場所は駐輪場の向かい辺りです。
チューリップに近い植物で、短い花茎に対してアンバランスな大きさの花が面白いですね。
じつはこのアマナ、積雪直後の2月11日の記事にも登場していますので、ぜひご覧下さい。
ところで、午前中は松が谷の大塚西公園で伐採材の解体・搬出作業に励んでいました。
作業中、園内の池を覗き込んでいる来園者が結構いらっしゃったので、ひょっとして・・
やっぱり。ホースのような見た目をしたアズマヒキガエルの卵塊がびっしりと!
今年もちゃんと産みに来てくれたのですね。そして、そのことを気にかけて様子を見に
訪れる方の多いこと。生き物の保全では、“担い手”と同じくらい“見守り手”の存在が
大切です。ここのカエルたちは、地域の皆さんに温かく見守られていて、ほっとしますね。