6月3日、自然館周辺ではアジサイの仲間が次々と見頃を迎え、とても華やかです。
特に自然館正面に列植されたガクアジサイと、坪庭に植えこまれたヤマアジサイ系統の
各品種は一見の価値があります。この時期、里山では意外と花の咲く植物が少ないので、
多くの昆虫たちにとっても、花盛りのアジサイが大事な蜜源・花粉源となっています。
普段はハナバチやハナムグリの仲間が集まっていますが、時々こんなビッグなお客さんも。
他の昆虫の大きさとだいぶギャップがあって、ちょっと驚いてしまいます。我が家の玄関先
でもおなじみのキマダラミヤマカミキリです。花に止まるとまた印象が変わるものですね。
この日は午後から外周緑地の草刈りを進めました。ウツボグサやオカトラノオの群落、
ミヤコグサ、ノアザミ、オオヒヨドリバナ、ホタルブクロ、クララ、コマツナギなど、
これから見頃を迎える在来の里山植物を適度に刈り残しつつ、虫たちの生息空間も確保。
植物・生き物・利用者のそれぞれに気を遣う必要がありますが、やりがいのある作業です。
刈払機でも、うまくすれば両立ができます。刈り残しや高刈りなど、腕の見せ所ですね!
写真は、作業後の現場写真を撮りながら観察した虫たち。シラケトラカミキリ、ササキリ、
オバボタルです。終わったあとに虫一ついなくなってしまうような草刈りはNGなのです。
おまけ。先日1日に、自然館中庭テラスで保護しているジュンサイの一番花が咲きました!
開花2日目となる6月2日に、別のスタッフが雄性期の花を撮影しておいてくれました。
これから順次、水中で膨らんできた蕾が花開いていくことでしょう。楽しみですね!