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クロアゲハとホオジロ

11月16日、長池公園で草名ラベルの設置などを定期的に行っているボランティアグループ、

「道草くらぶ」の皆さんと園内を歩きながら草花観察、ラベルの設置や回収を行いました。

草木の名前を知ることは、身近な自然と仲良くなる第一歩だと考えていますが、皆さんと

一緒に名前を覚えたり、その由来を想像したりすることで、私も改めて気付かされることが

多くあります。その度に、一つ、また一つと知識が増えていくことも私にとって喜びです。

色々な植物が気になって、なかなか進まないので、普段は通り過ぎてしまうような昆虫も

目に入ります。おかげでさらに歩みが遅くなるのはいうまでもありません。自然館下の

園路沿いに植えられたカラタチにクロアゲハの終齢幼虫がいました。サンショウの葉に

ナミアゲハが産卵している様子は、ブログでも取り上げたことがあったかと思いますが、

大きなトゲを持つカラタチの低木には、別種のクロアゲハが産卵していたのですね!

ユーモラスな風貌に見入ってしまいます。それにしても、幼虫がずいぶん遅い時期まで

見られることに驚きました。小鳥たちが繁殖を終え、イモムシばかり食べる生活から、

少しずつ植物食へと変化するシーズンでもあります。無事に羽化できるといいですね。

自然館中庭には珍しくホオジロのペアが飛来していました。普段は姿池周辺や外周緑地の

ススキ草原にいるので、水浴びのために遠征してきたのかもしれません。短いレンズしか

持っておらず、マンションを背景にした不思議なシチュエーションの一枚となりました。

ホオジロの仲間はみんな冬の地鳴きが“チッ”というシンプルな声なので、図鑑を見ても

ひたすら“チッ”が並んでいるだけで、それぞれの声質の違いなどはよくわかりません。

そんな中にあって、ホオジロだけは“チチチッ”という少しだけ違う鳴き方をします。

この特徴的な地鳴きさえ耳で覚えてしまえば、簡単に姿を探すことができるはずです。

もう一つ重要なのは、外見的な違いです。ホオジロは腹面が広く赤茶色がかっています。

カシラダカやアオジでは腹面が白っぽく見えるので、こちらを向いていれば一目瞭然!

園内では徐々に木々が色付きはじめました。写真は自然館周辺のアカシデとニシキギです。

ムラサキシキブの実も園内各所で見頃を迎えています。どれも秋らしくていい色ですね。

定番のイロハモミジはまだほとんど色付いておらず、もうしばらく時間がかかりそうです。

小一時間、「道草くらぶ」の皆さんと、秋の彩りや草木との触れ合いを満喫したのでした。

おまけ。この日、松木中学校で開催された浄瑠璃祭りと、夕方から堀之内周辺で開催された

大栗川キャンドルリバーに参加しました。どちらも地域から愛される素敵なイベントです!

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