2月16日、もはや恒例となりつつありますが、ケヤキ樹皮下で越冬する昆虫の話題です。
ケヤキの樹皮めくりを続けていると、定番の昆虫が何であるか、どんな環境が適しているか
など、何となくわかるようになってきました。しかし、地域性(場所による昆虫相の違い)に
ついてはまだよくわかりません。どこのケヤキも、ほぼ同じメンツが顔を見せるからです。
そんな中、鹿島方面の巡回中に複数箇所(それぞれ別の緑地)のケヤキを調べてみると・・
調べたケヤキのほとんどで、とても小さなゾウムシの仲間が集団越冬していました。
写真のような集団が至るところにいて、2~3枚めくるだけで出てくるのでかなりの数です。
ココナッツ体型にぬいぐるみのような毛が生えていて、なんとも愛らしい姿。
あとで調べると、コゲチャホソクチゾウムシという種類でした。長池公園周辺にも生息する
普通種のようですが、ケヤキ樹皮下に集団でいる姿は見たことがありませんでした。
ケヤキにいるゾウムシ類は、ヒレルクチブトゾウムシとノミゾウムシの仲間ばかりです。
樹皮めくりを続けてきて、初めて、地域による出現種の違いを実感した気がします。
この日に観察した樹皮下の生き物です。順に、ムツボシテントウ、ヨツモンヒメテントウ、
クロハナカメムシ、カマクラヌカグモ(ここまで2枚目)、ヤニサシガメ、ウズタカダニ、
ハイイロフサヤスデ、ウスアカフサヤスデです。ゲテモノが苦手な方はごめんなさい!
お口直し(←失礼)に見頃の花を。順に、カントウタンポポ(長池公園)、白梅(東中野公園)、
水仙(鹿島緑地)です。春の到来を喜んでいるかように見える野の花たち。素敵だなぁ!