top of page

コスミレとノジスミレ

4月6日、自宅の駐車場の隙間にコスミレが咲いていました。ここには今まで無かったので、

きっと近隣の自生地からアリたちが種子をせっせと運んで持ち帰り、発芽したのでしょう。

コスミレという名前に反して、この辺りで見られるスミレの中では花も株も最大級なのが

特徴です。花色はタチツボスミレと似ていますが、唇弁や柱頭の形、距の長さ、葉の形の

違いにくわえて、地上茎が発達せず葉や花柄が根元から出ているなどの違いがあります。

これだけ相違点があるにもかかわらず、花の色が似ているというだけでよく見ることもせず

タチツボスミレと決め付けられてしまいがちな存在です。個人的に、コスミレは萼片が

鮮やかな黄緑色をしていることが多く、花色との対比がはっきりしている点も、パッと見で

見分けるための一つの手がかりになると考えています。案外身近なところに生えていて、

例えば都心の新宿や原宿の道ばたでも見かけました。皆さんの家の周りにはありますか?

ちなみに、長池公園ではなぜかまだ見つかっていません。近隣の緑地にはあるのですが・・

もう一つ長池公園ではほとんど見かけないスミレの仲間をご紹介します。ノジスミレです。

空き地や道ばた、畑の周りなどに無造作に生えていることが多い種類です。花がしゃんと

していないことや、葉などに毛が目立つことがポイントで、花はすっと良い香りがします。

東中野の谷戸にたくさん咲いていたので、ごろんと寝転んで“一人撮影大会”をしました。

スミレの観察は寝転ぶのが一番・・と思ったら前にもそんなことを。街なかのスミレ観察

おまけ。先週、せせらぎ緑道のコケリンドウが咲き始めているか確認しに立ち寄りました。

結果はまだ蕾でがっくり肩を落としていると、流れのそばに植栽されたトキワイカリソウの

花が目に入りました。途端に元気になる私。2枚目はモチノキ、3枚目はイトツメクサです。

bottom of page