3月1日、朝から悲しい知らせがありました。姿池で先日の記事で取り上げた子と思われる
トモエガモの亡骸が見つかったということです。やはり、昨日の時点でだいぶ衰弱していた
のでしょう。直接的な死因は不明ですが、回復することなく息絶えたものと考えられます。
生前最期の泳ぎ姿となった先日の写真に、皆さんも手を合わせていただけたらと思います。
さて、いつの間にか芝生広場のサンシュユが花盛りとなっていました。葉が芽吹くよりも
前に花が咲くので、木全体を黄色く飾り付けしたように見えます。南エントランスゾーンの
トイレ右手にも植栽されており、こちらはまだ蕾がほとんどなので、見比べてみて下さい。
自然館中庭の鉢植えでは、タネツケバナが咲いていました。私は講座や観察で、小さな白い
花の雑草を見つけたら、まずは花びらの枚数を数えてみてもらっています。4枚であれば
アブラナ科、5枚(花びらが裂けて10枚に見えるものもある)であればナデシコ科の可能性が
高く、図鑑で調べる時の重要な手がかりになるからです。そして、どちらの仲間かという
当たりが付いたら、次は葉の形と付き方を見ます。前者は葉が互生で切れ込み、後者は
葉が対生で切れ込まないものが多く、花びらの枚数と合わせて良い判断材料になります。
ちなみにアブラナ科でよく見かける白い花はタネツケバナ、ミチタネツケバナ、ナズナ。
ナデシコ科はコハコベ、オランダミミナグサ、ノミノツヅリ、ツメクサあたりでしょうか。
というわけで、こちらは自然館中庭で無造作に咲くミチタネツケバナとコハコベの花です。
タネツケバナとミチタネツケバナの違いについては過去の記事をどうぞ。雑草の見分け方①
ヤハズエンドウの愛らしい越冬葉の隙間から、オオイヌノフグリも顔を覗かせていました。
おまけ。今年も自然館周辺の2ヶ所にモニター付き巣箱が設置されました!誰が入るかな?