10月20日、京王堀之内駅前に“鹿”が現れて、全国ニュースになるほど話題となりました。
最終的には南八幡の辺りで麻酔銃によって捕獲され、一件落着となったようで一安心です。
「山に棲むはずのニホンジカがなぜ?」と疑問を持たれた方も多いのではないでしょうか?
目撃情報を遡ってみると、その答えが浮かび上がってきます。8日に多摩市連光寺4丁目、
16日に多摩市連光寺5丁目、20日午前中に多摩市東寺方で鹿の目撃情報がすでにあります。
おそらく同じ雄個体でしょう。連光寺は多摩川と大栗川の合流点付近にあり、周辺には
桜ヶ丘カントリークラブや多摩弾薬庫跡など、人目の少ない広大な緑地帯が存在します。
多摩川中流域でニホンジカが目撃されたことは過去にもあり、こうしたケースでは、鹿が
川を流されつつ泳いできて上陸したものと推測されています。今回の雄鹿も、おそらく
あきる野方面から多摩川を流されてきた鹿が関戸橋付近で上陸し、連光寺近辺の森の中に
入り込んで潜伏したのち、安住の地を求めて大栗川伝いに移動してきたに違いありません。
まぁ、本当のところは鹿にしかわからないので断定はできませんが・・いかがでしょう?
ここまで書いておいてなんですが、私は外出していて話題の鹿を見逃してしまいました。
やはり野次馬(鹿?)根性で、私も見たかったのです。悔しいので小仏のカゴノキを一枚。
よく育ったカゴノキは、樹皮が写真のような鹿の子模様になることから名付けられました。
さて、この日の午後、私はこちらのシンポジウムにパネリストとして登壇していました。
町田市内で行われたシンポジウム「まちだのみどりを活かし、みどりと暮らす」です。
主催のまちだみどり活用ネットワークは、町田市と樹木・環境ネットワーク協会が共同で
事務局を担う任意団体で、2023年4月に設立されたばかりです。町田市内に点在する公園、
緑地、里山、農地などの多様な「みどり」の活用に産学官民連携で取り組むことを目的と
して、事業者、NPO法人、農業者、公園指定管理者、町田市などが会員となり、互いに連携
しながら活動しています。行政が積極的に参画している点や、農業、教育、福祉、医療など
分野横断的にあらゆる視点からみどりの活用を図っている点が、とても先進的な試みだと
思います。今回のシンポジウムは、そうしたネットワークの存在を広く市民に発信し、
参画を促す意図をもって開催されました。登壇者の中で私だけが八王子市の話題でしたが、
都市のみどりとして外せない公園の価値、可能性について、お話させていただきました。
基調講演や他のパネリストの方の話がとにかく面白く、私自身が大変勉強になりました。
他市ではありますが、お隣どうし今後も様々な形で皆さんと連携を企てていきたいですね!
一方、先日に続き、長池公園の芝生広場ではまたしても盛大なイベントが開催されました。
すでにこの街では恒例行事となりつつある「みどりのあそび市」です。お天気に恵まれ、
多くの来場者で賑わったそうです。参加できず残念ですが、写真をお借りして掲載します。