10月10日、自然館中庭の水鉢では全身に美しい毛を纏ったシラゲヒメジソが咲いています。
ながいけの道沿いの流れのそばなど、半日陰の湿地にやや稀に自生するシソ科の植物です。
園内各所で見られるイヌコウジュや、外周緑地(長池公園西バス停から南大沢方面口)と
自然館屋上緑化に生育するヒメジソなど、似た植物が多く、識別には少しコツが要ります。
区別のポイントなどを書こうとしたのですが、2018年に私が担当した山と渓谷社のコラムに
まとめてあったことを思い出したので、識別にチャレンジしてみたい方はぜひご覧下さい!
全7回のコラムは、「図鑑.jp」の有料会員向けに配信されたものですが、第4回のほかに、
第2回のセンダングサの仲間と第5回のニシキギの仲間もオープンアクセスとなっています。
ちょうど今の時期に里山で目に付くものばかりを取り上げており、どちらもおすすめです。
さて、この日は「一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)」の会員企業の
皆さんをお連れして、堀之内東山地区の複数の公園緑地と長池公園をご案内しました。
JBIBは、生物多様性の保全を目指して積極的に行動する企業の集まりです。※詳細は下記。
一日を通して歩きっぱなし、しゃべりっぱなしでヘトヘトになりましたが、環境への意識が
高く、意欲的な皆さんとの交流と散策は、私にとっても大変有意義な機会となりました。
また、長池公園と同様、自然共生サイトに認定されている敷地を所有する企業の担当者も
複数参加されており、今後も様々な形で連携できるのではないかと期待をしています。
企業との関わりを、公園や身近な自然の守り手の育成に繋げていけると良いですね!