top of page

スギ樹皮下の生物多様性

12月14日、八王子市環境保全課主催「学生ボランティアによる緑地保全活動」が谷野町の

斜面緑地(一般立ち入り不可)で開催され、講師を務めてきました。創価大学、法政大学、

工学院大学、東京工科大学の各学生の皆さん、里山レンジャーズの一期生3名と二期生1名、

市役所職員の総勢25名ほどが集まり、多世代が集ってのとても賑やかな活動となりました。

生きもので印象的だったのは、谷底部のスギの樹皮裏で、トゲヤドリカニムシ(1枚目)、

ヒシモンナガタマムシ(2枚目)、そして、カメムシ4種類などが次々に見つかったことです。

カメムシは順に、オオツノカメムシ、アオモンツノカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、

トビイロオオヒラタカメムシです。たった1本の木がこれほど多様な生きものの暮らしを

支えています。そのことを、参加された皆さんに味わってもらうことができました。

活動では、ササ刈りや落枝の片付けなどをサクサク進めて、あっという間にお昼です。

最後に記念撮影をして解散となりました。熱心な学生ばかりで、作業だけでなく世代を

超えた有意義な交流が行われました。こうした取り組みが継続していくと良いですね!

活動中に出会った植物を紹介します。順にホソバシュロソウ(果実)、イヌショウマ(果実)、

サンショウ(葉痕)、シダ植物のイワヘゴ、ホソバナライシダ、トキワシノブ(逸出)です。

この場所は来るたびに発見があり、管理の行き届いた民有緑地の尊さを実感しています。


bottom of page