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スズメの受難とパーキッズによる姿池清掃

11月17日、出かけた先で弱ったスズメを見つけました。左眼を負傷しており、うまく飛び

立てないようで地上に座り込んでいました。ちょうど目の前に停まっていた農作業の重機が

発車しようとしているところだったので、轢かれないように思わず拾い上げたのでした。

見慣れているはずのスズメですが、案外、間近で見る機会は無かったかもしれません。

長池公園で実施されてきた鳥類標識調査でも、スズメの放鳥記録は無かったはずです。

可愛いのは近くで見ても同じなのですが、羽が複雑な模様をしていることに驚きます。

これを記憶だけで描くのは至難の業でしょう。そしてふっくらした見た目とは裏腹に、

かなり軽かったです。スズメの重さは単三電池1本と同じくらい(約23g)だそうです。

この子が元気に復活することは難しいかもしれませんが、自ら歩いて採餌している姿に

少しだけ希望を抱いたところで、後ろ髪を引かれつつお別れしました。頑張れよ~!

スズメといえば、最近、メディア各社で「スズメの減少」について取り上げられました。

これは全国的な市民調査として2005年から行われているモニタリングサイト1000里地調査の

中間報告によって明らかになったものです。この調査には長池公園も参画しています。

具体的には、センサーカメラを用いた哺乳類調査やカエル類の産卵数調査を行っています。

はじめは管理者である私たちが細々行っていましたが、現在ではパークキッズレンジャーを

はじめとする様々な主体に協力してもらっており、そのことが上の写真の報告書の中で

コラムとして取り上げられました。記事はこちらからご覧になれます。→000255577.pdf

さて、私は出かけていて参加できなかったのですが、この日はパークキッズレンジャーの

定例活動として「姿池清掃と生きもの調べ」が開催されました。1段目の清掃を行いつつ

多くの生きものを救出、駆除できたそうです。いただいた成果報告をメモしておきます。

【確認できた種類】

・魚類

ブルーギル×85、オオクチバス×2、ドジョウ×1、ヨシノボリ類×1

・水生昆虫

ヤゴ:シオカラトンボ×3、コオニヤンマ×1、アカネ類×1

・甲殻類

アメリカザリガニ×8

・貝類

インドヒラマキガイ、サカマキガイ、カワニナ、モノアラガイ

稚魚サイズではない3~6cm大のブルーギルの捕獲数は、おそらく過去最多とのことです。

外来生物の駆除においても、パークキッズレンジャーがとても活躍してくれています。

おまけ。車で帰宅すると駐車場の前に何人か集まっていました。聞けば、これから通過する

ISS(国際宇宙ステーション)を待っているとのこと。おかげで私もバッチリ見れました!

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