2月20日、打ち合わせを終えた夕方、顔を出し始めたという土筆を見ておこうと姿池方面へ
歩いていると、遠くの斜面にポツンと鳥影が見えました。その正体は冬鳥のツグミでした。
いつもなら11月くらいから声を聴くようになり、年が明ける頃には地上で採餌する姿を
あちこちで見かけるのですが、なぜか今シーズンはほとんど見かけることがなく、特に
芝生などに降りている姿を見たのはたったの一度きりという、寂しい状況だったのです。
私はツグミが大好きです。嬉しさのあまり、その場にしゃがみ込んで再会を楽しみました。
時刻は17時を回っていて写真を撮るには光量不足なのですが、そんなことは気にしません。
すると面白いことに、遥か遠くにいたこの子はこちらを気にしながらどんどん近付いて
きました。最終的にはピントが合わない距離になったので、肉眼での観察となりました。
こういう堂々としたところはやっぱりツグミの良さですね。これから春に向けて、ツグミと
遊ぶ機会が増えるといいのですが。それにしても今年の冬鳥はどうしちゃったのでしょう?
話は変わりますが、午前中は秋葉台小学校へ出張してきました。4年生対象の野鳥の授業は
今日が最終回です。これまで、長池公園や堀之内番場公園などで観察を行ってきましたが、
今回はそのまとめとして野鳥新聞づくりを行いました。3クラスとのびのび学級の教室を
順番に廻りながら、レクチャーやアドバイス、質問対応などを行い楽しく過ごしました。
野鳥の種類ごとの体重や寿命など、その場ですぐに答えられないような難しい質問も飛び
出して冷や汗を搔きましたが、わからないことはわからない、でもできる限り考えてみる、
そんな風にしてなんとか切り抜けました笑。そして、最後の最後で受けたある生徒からの
質問は「先生が一番好きな鳥はなんですか?」でした。一番を決めるのは難儀でしたが、
とっさに「ツグミです!」と答えました。今思えば、夕方の出来事の伏線だったのですね!
おまけ。夕暮れ時、築池のトモエガモは見やすい場所に出てきます。他のカモに混ざって
倒木の上で一休みしていることが多く、全身もしっかり観察できるのでおすすめですよ!