2月18日、風も無くポカポカ穏やかな一日でしたね。
長池公園では“サタパ”ことサタデーパークボランティアの皆さんが、
外周緑地のナラ枯れ伐採跡地の整備に汗を流していました。
自然館では長池公園科学クラブによるイベント「アルミ缶分光器の中に虹を見る」も
開催され、盛況だったそう。週末はいつでも賑やかな長池公園です。
さて、ご承知のとおり、樹皮で冬越しする生き物さがしにハマッている私ですが、
どこでも大抵見つかる虫の一つがテントウムシです。
「虫はどれも苦手だけれど、テントウムシだけは大丈夫。」
・・なんていう方も結構多いのではないでしょうか?
面白いことに、小鳥の場合はその逆です。
「虫はどれも好きだけれど、テントウムシだけはちょっと無理!」と食べるのを避けます。
テントウムシのカラフルな色彩は警戒色。脚の関節からアルカロイド(有毒)を
含んだ苦い液体が出て痛い目に遭うことを、鳥たちは知っているのでしょう。
先日、こんな光景に出会いました。
複数種のテントウムシが身を寄せ合って過ごしていたのです。
モンクチビルテントウ(赤に黒い斑点)、ダンダラテントウ(大)、オニヒメテントウ(黒)、
ハダニクロヒメテントウ(小)、ウスキホシテントウ(黒に白い斑点)などの姿が見えます。
テントウムシの一生は短く、寿命はわずか2ヶ月ほど。一年を通じて世代交代が行われ、
成虫で冬を迎えた子たちは、樹皮の隙間や落ち葉の下に集まってじっと春を待ちます。
待ち焦がれた春が訪れて暖かくなると、卵を生んで間もなく死んでしまいます。
テントウムシが短い生涯をどう生きるかは、生まれた時期や環境によって
大きく異なるに違いありません。彼らに比べれば、人間はとても長生きです。
私たちも写真の子たちのように、争うのではなく、みんなが仲良く助け合いながら、
豊かな人生を歩んでいきたいものですね。