4月6日、先日クチナシグサを紹介した堀之内沖ノ谷戸公園に、巡回当番で再訪しました。
保全エリアでは、ニリンソウとイチリンソウが咲き揃ってお出迎え。
こうして並べると、花のボリュームに随分と差がありますが、最大の違いは葉っぱです。
切れ込み方が全然違います。見分けで迷った場合は葉っぱを見るのが吉ですね!
そのそばではウラシマソウも咲いていました。ひょろりと飛び出した付属体が不思議です。
小池のアズマヒキガエルは、すでにオタマジャクシがたくさん孵化して泳いでいました。
下流の水田では、畔道がゲンゲ(レンゲソウ)のピンク色に彩られていました。
春の田んぼを代表する水田雑草スズメノテッポウや絶滅危惧種の水生シダ植物、
ミズニラもたくさん芽を出してきていて、いっそう賑やかです。
谷戸を出て、北側の展望台まで上がると、トイレ周辺に植栽されたアキグミが見事でした。
堀之内東山そらみの森緑地の林縁でアシナガオトシブミに出会いました。
高さわずか20cmほどのササを上っている姿を見て、最初はテントウムシだと思ったのです。
しかしよく見ると、頭部や脚の感じは全く違い、脚が長いせいかとても猫背に見えました。
ケヤキの葉を器用に巻いて、“落とし文”に例えられる揺りかごを作る甲虫の仲間です。
ここでは、体の倍以上もある長い触角(ヒゲ)を持つヒゲナガガの仲間も見かけました。
午後からは、また植物調査の仕事で市内の別の場所へ出張していたのですが、
調査中に自然館から連絡があり、ヤマガラ巣箱に関するとても悲しい知らせでした。
このことについては、気持ちが落ち付いてから、またじっくりご報告させていただきます。
ひとまず今日はこのへんで。※写真は調査中に見つけた愛らしい花姿のヒメハギです。