6月29日、九兵衛坂公園の林縁に群生するドクダミの中に、お洒落さんを見つけました。
通常は白い総苞が4枚ですが、この個体は総苞が8枚あり、うち3枚は緑色が入っています。
園芸品種のヤエドクダミ(八重咲き)は花壇や道ばたでよく目にする一方、自生のドクダミで
このような変わり花を見る機会は稀なので、得した気分になりました。可愛く撮れたかな?
ドクダミの葉化については→別所小学校2年生出前授業とミドリドクダミ (h-yugi.org)
さて、この日は堀之内東山そらみの森緑地でパークキッズレンジャーの活動を行いました。
広場の一角、樹林との境界部分に水の染み出している湿地があります。この湿地には、
ヤガミスゲ、ミコシガヤなどの希少な湿生植物が群生しています。広場の草刈りによって
それらを刈ってしまわないよう、保護柵を設置する作業です。また、湿地に入り込んだ
セイタカアワダチソウやアレチギシギシを抜き取るとともに、少し攪乱も実施しました。
小さな子どもたちも、杭打ちやサインの取り付けを協力して頑張ってくれましたよ!
作業を終えた湿地の様子です。保全対象が地味な植物ばかりなので、いったい何を守って
いるのかがわかるように、サインを掲示しました。中には絶滅危惧植物も含まれています。
刈り残したクサヨシに細長い昆虫が群れていました。以前、エノコログサの穂に集まって
いるのを紹介したことがあるのを覚えていますでしょうか?あの、ヒゲナガカメムシです。
イネ科植物の汁などを吸うことが知られていますが、カヤツリグサ科のアゼナルコの穂にも
群がっていました。あまり水分があるように思えませんが、よほど美味しいのでしょうね。
作業中に出会った動植物をダイジェストで紹介します。順に、サワガニ、ヒメアカタテハ、
マエアカクロベニボタル、マルシラホシカメムシ、ササキリ、アメリカスズメノヒエです。
今後もパーキッズの皆さんと一緒に、生きもの溢れる湿地を見守っていきたいと思います。