4月13日、新年度初となるパークキッズレンジャーの定例活動を実施しました。
見頃の草花をチェックして廻りつつ、外来種アメリカスミレサイシンを抜き取りました。
居残りパーキッズと実施した午後の部も含めて、記録した植物などを一部ご紹介します。
体験ゾーンの奥では、あちこちでフデリンドウの花が見頃を迎えていました。秋の野に咲く
リンドウをそのままミニチュアサイズにしたような可愛い姿です。南エントランスゾーンの
尾根幹線口からさくらトイレ付近にかけても群生していて、こちらも一見の価値アリです。
ながいけの道の右手、山側の林縁に点々と咲いていたアカネスミレです。花の色が濃くて
中心部(側弁基部)に毛があります。葉っぱは軟らかくてふわふわした毛が生えています。
ササ刈りや落ち葉かきなどによって、見通し良く手入れされた雑木林に生える種類です。
ながいけの道沿いには、濃い紫色の花を咲かせるスミレがもう1種、生育しています。
その正体こそがアメリカスミレサイシン(ヴィオラ・ソロリア“パピリオナケア”)です。
在来のスミレ類に紛れて見逃しそうですが、厚みと光沢のあるハート形の葉っぱを一度
覚えると、相当な数が生育していることに気付くでしょう。根はワサビのように肥大し、
引き抜くのも一苦労。毎年、数百~数千株を駆除していますが、なかなかしぶといです。
この日はパーキッズの力を借りて、ながいけの道と体験ゾーンを中心に駆除を行いました。
大人も子どももうまく見分けながら抜いてくれて、計669株を駆除することができました!
その他の植物は写真のみですみません。順に、ミツバツチグリ、キジムシロ、ヒカゲスゲ、
ワダソウ、イチリンソウ、ツボスミレ、シロバナハンショウヅル、ニワトコ、ニガイチゴ。
植物目的とはいえ、そこはさすがパーキッズ、次から次へと様々な生き物を見つけ出して
くれました。もはや私のほうが追い付かなくなり、写真に撮れたのはそのほんの一部です。
順に、ヒガシニホントカゲ、ニホンカナヘビ、カメノコテントウ、トゲヒゲトラカミキリ、
ナミアゲハ、カブトムシ(幼虫)。途中、「今日のテーマは昆虫調べだよね?」なんて声も。
最後はお待ちかね、パーキッズ活動のスナップです。(参加者から写真をお借りしました!)
春休みのお土産話に花が咲いたり、スズメノテッポウの笛で遊んだり、幸せな一日でした。