11月15日、帰宅して間もなく、同じ団地に住む自然愛好家のTさんが我が家にあるものを
持ってきて下さりました。そのあるものとは、生きもの。なんと、ヒナコウモリでした!
例年、春~初夏と晩秋に自宅の団地内でヒナコウモリの声を聴き、渡りの途中に別所周辺を
通過していることが示唆されていましたが、ついにやっとその姿を拝むことができました!
階段で3日間もうずくまっていたそうで、もうさすがにダメかと思ったらまだ生きており、
拾い上げたそうです。アブラコウモリよりも毛並みが白っぽく、少し雰囲気が違います。
よく見ると目をぱちくりさせていて、想像していたよりもつぶらな瞳をしていました。
玄関前で触ったり観察したりしていると、手のひらの体温で復活したのでしょうか?・・
モゾモゾと動き始め、なんと元気に夜空へ飛び去っていきました。たまたま飛び立つ瞬間が
動画で撮影されていたのでぜひご覧下さい。翼を広げると思ったよりも大きくてびっくり!
そしてTさんの手にはバッチリおしっこが、、笑。家族でとても貴重な体験ができました。
最後はみんなで手を洗い、除菌して解散となりました。何より、あの声の正体がやっぱり
ヒナコウモリで間違いなかったことが嬉しいですね。→カブトムシ初認とヒナコウモリ
ところでこの日は、調査の仕事で大和田町へ出かけていましたが、バイパスの側道沿いで
見慣れない植物を発見しました。最近、多摩市内での生育情報を得たばかりだったので、
その出で立ちを見てピンときました。正体はポンポンアザミという南米原産の外来植物。
そう言われると、頭花の感じが“チアリーダーのポンポン”に見えなくもありません。
他の自治体でも帰化・定着が確認されており、八王子市内での今後の動向に注目ですね。
午前中の調査業務と午後の堀之内東山方面の巡回清掃中に見かけた動植物は、長くなるので
ダイジェストでご紹介します。1~4枚目が大和田町、残りは堀之内東山地区での撮影です。
順に、ホシアサガオ、ヒヨドリジョウゴ、ムラサキシキブ、ヨツモンカメノコハムシ、
ユメノシマガヤツリ、ハナミズキ、センリョウ、オオクジャクシダ、マルバベニシダ。
多摩丘陵では極めて希少なオオクジャクシダは、堀之内東山はぐくみの森緑地内の谷底部、
粘土質の斜面に生育しているもので、2021年に発見して以来、時々見に行っています。
この場所へ辿り着くにはいくつもの藪を乗り越えなくてはならず、毎回、傷だらけです。