12月8日、先日の平山方面の観察会のあと、堀之内側にある石壁に立ち寄ってきました。
お目当ては、こちらのビロードシダというシダ植物です。高尾方面など、山地では珍しく
ありませんが、多摩丘陵では非常に珍しい種類です。一見、ノキシノブなどに似ています。
よく見ると全体にびっしり星状毛が生えており、根茎も麻紐のようにしっかりしているので
見分けることができます。星状毛というのは、1ヶ所から放射状に広がる毛のことです。
アップで見ると、まるでサボテンのよう!でも、触り心地は柔らかくて痛くありません。
さらっと見ただけでは見逃してしまいそうな、この愉快な毛をじっくり堪能したのでした。
近くでヤツデの花が満開でした。ヤツデはあちこちで見かけますが、今が旬なのですね!
花序ごとに開花のタイミングが揃っているようで、一つの花序は一斉に花が開いています。
近付いてみると、多くの昆虫たちが集まっていました。ハエやテントウムシなど、どの子も
夢中で蜜を舐めていて、こちらを全く気にしていない様子です。周りが見えなくなるほど
美味しいのでしょう。こんなに寒くなったのに、虫たちもまだまだ頑張っているんだな~!