4月23日、芝生の片隅で、体長5mmくらいの小さなカメムシが目に留まりました。
この時期、野原の雑草の上をよく歩いているミツボシツチカメムシです。
黒曜石のような光沢を放つ黒いボディに、特徴的な白い縁取りと斑点がオシャレ!
ミツボシツチカメムシの食草は、私たちの身の周りにたくさん生えているシソ科雑草の
ヒメオドリコソウ(写真1枚目)やホトケノザ(写真2枚目)。これらの草花が群生している
場所があったら、周辺をよく探してみて下さい。運が良ければすぐに出会えるはずです。
また、背中に斑点が無ければシロヘリツチカメムシという別の種類です。
こちらは、低い草丈の原っぱなどに生えるカナビキソウ(写真3枚目)を食草にしています。
ツチカメムシの仲間は、雌親が卵を天敵から守ったり、草の種子をせっせと持ち帰って
幼虫に与えたりと、手厚く子育てを行うことが知られています。
今度は時間にゆとりを持って、種子運びの様子をじっくりと観察してみたいものです。
ところでミツボシツチカメムシを真上から見ると、「お内裏様」の顔に見えませんか?
白い紐付きの烏帽子を被った、吊り目のお内裏様です。うーん・・私だけでしょうか!?