3月26日、訪れる人も少ない春霖(しゅんりん)の長池公園。傘を差して一回りしました。
昨日の記事にも書きましたが、雨の日の散策は出会いが多くてワクワクしてしまいます。
先週くらいからヤブサンザシが咲き始めました。雌花と雄花がそれぞれ異なる株に咲く
雌雄異株の植物で、長池公園のものは全て植栽品。自然館前の個体は相原産の雌株です。
バイモの咲いているそばや自然館外トイレ付近では、小山ヶ丘産の雄株も咲き始めました。
東京都では絶滅危惧ⅠA類に指定されるほど希少な樹木で、自生地はごく限られています。
自然館ではもともと雌株を移植栽培していましたが、数年前に小山ヶ丘の斜面林の藪の奥で
偶然見つけた雄株も仲間入りしました。ぜひ雌雄の花の違いを見比べてみて下さいね!
写真の上3枚は雌花で下3枚は雄花。雄花のほうが花柄が長く、花もより大きくなります。
ちなみに5つないし6つの花びらのように見える部分は萼裂片で、本当の花びら(花弁)は
それらの間に見える黄色いヒレ。写真でもなんとか視認できますがわかりますでしょうか?
こんなに小さな花びらなら、あっても無くても変わらないような気がするのですが・・。
今日は一日を通して、バス通り沿いのヨウコウの開花状況に関するお問い合わせが多数。
木によってばらつきはあるものの、所によっては八分咲きくらいまで咲き進んでいます。
明日27日のお天気次第では、早くもお花見日和となるのではないでしょうか。
人気のアーモンドも自然館中庭でまだまだ見頃。今までで一番たくさん花を付けています。
いつの間にか足もとのキランソウが花盛り。コブシは花の下から葉も顔を出してきました。
ながいけ橋の植え込みでは美しい芽吹きを見つけました。この羽状複葉はノイバラですね。
雨に打たれる植物たちの愛おしいこと。雨降り“だからこそ”、散策に出かけましょう!
おまけ。専門学校東京テクニカルカレッジの学生グループが堀之内番場公園の竹を活用して
竹灯籠を製作し、キャンパスで展示を行いました。その協力の御礼に、こんな素敵な作品を
届けてくれました。「ようこそ長池公園へ」・・学生さんの粋な心遣いにグッときますね!