12月11日、午前中は調査の仕事で、市内北東部に位置する民有緑地まで出張してきました。
植物調査を行う時期としてはかなり遅く、枯れ果てた草花も多いため、難易度高めです。
墓地のそばに植えられたシキミを見上げると、無数の昆虫が葉っぱに集合していました。
全員同じほうを向いて整列しており、その数に圧倒されつつよく見てみると、翅がピンクや
ライムグリーンに輝いていました。こちらのブログでは二度目の登場となるハエの一種、
ヤマギシモリノキモグリバエです。これは葉っぱを食べているわけではなく、ただ集まって
冬越しをしているということのようです。以前、アオキに集合しているのを見ているので、
特に樹種にもこだわりはないのでしょう。なぜこんなふうに整列しているのか、謎ですね!
周辺で確認できた植物をいくつか載せます。順にキッコウハグマ、クチナシグサ(越冬芽)、
イチヤクソウ、ヤマトアオダモ(冬芽)、ナンテン、シキミです。キッコウハグマの開放花を
久しぶりに見つけたのと、クチナシグサの大群落と出会えたのは、特に嬉しい収穫です!
午後は自然館に戻り、東京都立大学プレミアムカレッジの皆さんを迎え入れ、園内の里山を
レクチャーして廻りました。学習意欲の漲る皆さんとの散策はとても有意義な時間でした。
皆さんのように、私も生涯をかけて学び続けられる身でありたいと改めて思ったのでした。