11月11日、午前中は秋葉台公園で緑地作業、午後からは長池公園内でボランティア活動の
里山保全隊を担当しました。里山保全隊では園内各所のササ刈りなどを進めていますが、
この日の作業は、長池左手の雑木林内にあるリンドウ保護エリアの手入れを実施しました。
現地に着くと、目の覚めるような青紫色の花が待っていてくれました。草木に埋もれつつも
20個体ほどが点々と花を付けており、ほっとしました。リンドウは地を這うようにして茎を
横に伸ばし、先端で首を持ち上げるようにして花を咲かせる特徴があるため、花の周りだけ
でなく、茎を辿ってしっかり株元まで確認した上で周りの草木を取り除く必要があります。
丁寧な作業が得意な面々はリンドウ群落内、パワフルに刈り進めたい面々は群落の外側と、
役割を分担して効率的に作業を進めて下さりました。この辺り、皆さんさすがの連携です。
リンドウのそばではコウヤボウキがちょうど花盛り、シオデの実も黒く熟していました。
写真の3枚目は、自家結実によってできた綿毛付きの果実が可愛らしいセンボンヤリです。
秋深まり、リンドウやコウヤボウキが咲くといよいよ花の季節も終盤を迎え、草木の紅葉や
実とタネの観察が楽しいシーズンとなります。植物観察にオフシーズンはありませんよ!