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ルリボシカミキリ

6月20日、長池公園では昆虫探しに精を出す来園者の姿をよく見かけるようになりました。

トンボにバッタ、チョウ、そしてやはり、何といっても大型の甲虫が人気のようです。

この時期、日中に甲虫を探すなら“土場”と呼ばれる材木置き場を覗くのがおすすめです。

夕方、体験ゾーンの広場に積まれた材木の上を、ルリボシカミキリが歩いていました。

日本離れした鮮やかな色と模様が目を引きますが、こう見えてじつは日本固有種です。

多摩丘陵ではかつてと比較して数が増えており、長池公園でも、毎年かなりの頭数を確認

しています。それでも、出会えると嬉しい魅力的な甲虫であることは間違いありません。

つい捕まえたくなりますが、採集はお控えいただき、そっと観察や撮影をお楽しみ下さい。

こちらも人気の甲虫、ヤマトタマムシです。私は最近小さなタマムシ類ばかり観察して

いるので、それらと比べてはるかに大きなヤマトタマムシに出会うとびっくりします。

ルリボシカミキリとともに、長池公園ではもっともよく見られる美麗種の一つです。

エノキの周囲を飛び回る雄や、エノキの材木に産卵にやってくる雌を探してみましょう。

辺りがだいぶ薄暗くなってきた頃、アカマツの材木の上にこんな甲虫が飛んできました。

短い触角と大きな顎、一見するとクワガタのように見えますが、カミキリムシの仲間です。

クロカミキリという種類で、個体数はそれなりにいるようですが、あまり出会えません。

どちらかというと、夜間に灯火へやってくるのを目にする機会が多いかもしれません。

材木置き場には産卵にやってくるタマムシやカミキリムシを狙って、寄生バチや捕食者も

現れます。彼らの観察もおすすめです。(写真はタマヌキケンヒメバチとニホンカナヘビ。)

園内では、アカメガシワの雄花が花盛りのほか、各所でエゴノキの果実も目立ちます。

それぞれ、多くの昆虫を呼ぶスポットにもなっていますので、しばらくは目が離せません。




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