11月19日、午後から両国で「公園管理運営士」の更新講習(2回目)を受講してきました。
先生の講義を聴講したあと、グループに分かれてディスカッションなどを行いました。
講習テーマの一つは災害対応に関するものでしたが、折しも、受講前に周辺を散策した際に
立ち寄った東京都慰霊堂は、関東大震災の犠牲者の霊を祀うために創建された施設です。
つまりは講習を受けているこの場所が、大規模災害の被災地の中心だったわけですね。
有名な話ですが、被災当時、二つのオープンスペースに避難民が集中したことが知られて
います。一つは陸軍被服本廠、もう一つは清澄庭園です。陸軍被服本廠へ逃げた人々は、
その後の火災旋風に巻き込まれてほぼ全員(4万人)が命を落とし、清澄庭園へ逃げた人々は
大半が火災に巻き込まれることなく助かったというものです。この違いは、庭園や公園の
有する防火・防災的な価値の大きさを象徴する事例として、度々語り継がれてきました。
最近、私の仕事はどちらかといえばアウトプットが大半を占めており、インプットが足りて
いなかったので、皆さんと議論を交わし、新しい情報を得るとても良い機会となりました。
ところで、せっかく墨田区まで来たのですからご当地雑草探しは外せません。講習開始前の
小一時間、昼食をとりつつ墨田川沿いの遊歩道や庭園を散策してみました。高架下の砂地に
見慣れない中型のアブラナ科植物が咲き残っていました。海外サイトの標本画像なども
参考にしながら細部を調べて検討した結果、外来植物のエゾスズシロモドキのようです。
アスファルトで塗り固められ、雑草が生えているところを探すのが大変なほど自然度の低い
下町の一角ですが、注意深く見て行けば発見があります。これぞ、雑草探しの醍醐味です!
壁面緑化にたくさん実るオオイタビの果実や、庭園の石に着生しているタチシノブなども
印象的で思わずカメラを向けたのでした。時間があればゆっくり散策してみたい街ですね。
おまけ。今年も築池にトモエガモ(雄)が渡ってきてくれました!1羽で寂しそうですが、
仲間を連れてまた大勢で来てくれたら嬉しいな~。※20日以降は姿を確認できていません。