10月2日、午後の会議中も頭の片隅で秋の渡り鳥が気になってしょうがないので、夕方の
学生さんとの打ち合わせは、自然館の屋上で定点調査を行いながらお話することに。
外は風が心地よく過ごしやすかったこともあり、学生さんも快く提案に乗ってくれました。
辺りもすっかり薄暗くなってきた頃、樹冠に3羽の小鳥が飛び出してきました。「出た!」
旅鳥として、南への旅の途中に日本列島を通過していく小鳥の代表格、エゾビタキです。
梢の目立つところに縦姿勢で止まり、飛び立っては同じ枝に戻るというヒタキ類特有の
行動パターンで、シルエットだけでもそれとわかります。明るさが足りず、私のカメラでは
うまく写らなかったので、すぐに自然館スタッフのMさんを呼んで、撮ってもらいました。
閉館後の終礼で、エゾビタキの初認を得意げに報告すると、なんと同じくらいの時間に
公園スタッフのFさんが里山のいえの裏手で、Kさんが中央園路で、それぞれエゾビタキを
確認し、しかも撮影していたのでした。写真左がFさん、右がKさん撮影の証拠写真です。
(・・なんだ、ちゃんと写真が撮れていなかったのは私だけじゃないか・・!)
ちょっと悔しいので、以前撮影したエゾビタキの写真を参考までに貼り付けておきます。
エゾビタキは一昨年に大きな群れが飛来して話題となり、昨年も確認していたので、今年も
きっと立ち寄ってくれるのではと期待していたので嬉しい限りです。可愛いですしね!
ここ数年は、キアシドクガの発生が落ち着いたことでミズキやクマノミズキが豊作となり、イヌザンショウの実もちょうど熟してきたので、しばらく滞在してくれるかもしれません。
キビタキもまだ滞在しているようですし、当面は秋の渡りを楽しむことができそうです!
おまけ。昼の体験ゾーンで出会った光景。そっぽを向いたオオカマキリとコカマキリです。