10月4日、朝から雨模様となりましたが、樹木の一斉点検でせせらぎ緑道と九兵衛坂公園を
廻ってきました。何とか作業を終え、その足で傘とカメラを片手に長池公園を廻りました。
2日から渡来しているエゾビタキがまだいてくれることを願って、ミズキの木をチェック。
降りしきる雨の中、しばらく待ってみると予想どおり、エゾビタキが姿を現しました。
器用にホバリングを繰り返しながらミズキの実をついばんでいます。天気が悪く、綺麗な
写真は撮れませんでしたが、雰囲気だけでも伝われば十分です。いったん群れが来ると、
すばやく一斉に食事を済ませて、またしばらく近くの梢に退避する、この繰り返しでした。
胸の縦斑や背面の模様などは個体によってずいぶん差があり、その違いも楽しめました。
どうやら園内には10羽前後の小群が分散して滞在しているようです。フライングキャッチで
飛翔昆虫を捕えたり、ミズキやイヌザンショウの実をついばんだりと、忙しそうですね。
1羽、少し離れて行動しているヒタキがいたのでよく見たらコサメビタキでした(1枚目)。
腹面は真っ白で、翼先端の初列風切もエゾビタキと比べて短いことが確認できました。
また、先月末から観察しているキビタキ(雌)もまだ複数羽いて、エゾビタキと同じように
ミズキの実をついばんでいました(2枚目)。3枚目はキビタキとエゾビタキ2羽の3ショット。
エゾビタキのグレーに対して、キビタキはオリーブ色なので、肉眼でも見分けられます。
せっかく雨が上がって晴れ間が差してきたところで私は時間切れ。後ろ髪を引かれつつも、
渡り途中のヒタキ類の行動をじっくり観察できたことに感謝して、お別れしてきました。
ところで、9月30日に築池で初認した美しいオシドリ雄2羽はそれから見なくなったものの、
公園スタッフのKさんによると、10月3日に新たに別のオシドリが6羽、飛来したそうです。
翌4日には5羽に減っていましたが、長池の奥の枝に止まってまったりと休んでいました。
2枚目のアオサギ、3枚目のカワセミと合わせて、Kさんの写真をお借りして掲載します。
“より鳥み鳥”な長池公園。これからしばらくは双眼鏡が手放せなくなりそうですね!