11月27日、調査の仕事で市内北西部の民有緑地を廻った帰りに、自然館中庭で栽培している
重要保護植物、タウコギの故郷(自生)へ立ち寄ってきました。タウコギは市内では2ヶ所で
しか確認されていない希少な水田雑草です。うち1ヶ所は先日訪れて、無事に開花・結実を
確認してきました。もう1ヶ所がここ市内北西部のとある休耕田です。タウコギはすでに
全て果実になっていました。近くでもう1種類、特徴的な形の果実の植物を見つけました。
それがこちらの写真です。5つにパックリと裂けた果実から、毛を纏った種子が順番に出て
きているところです。正体はアカバナ。以前にも一度、ブログで紹介した記憶があります。
枯草一色を背景に、次々とタネを散布する姿は、躍動感があってとても美しい光景でした。
タウコギやアカバナなどとともに、イネ科の希少種、ヌメリグサも穂を伸ばしていました。
近縁種のハイヌメリはどこでも見られる一方、こちらはなかなか見られない湿生植物です。
さて、この日は午前中、台湾国立大学の一行が長池公園の視察に訪れました。じつは視察が
決まったのはなんと当日の朝!日本語がほとんど通じないため、急遽、翻訳アプリを導入し
中国語への通訳をアプリに託してのご案内となりました。いざ試してみると、英語でしどろ
もどろになるよりも、よっぽど安定感のあるレクチャーをお届けすることができました。
なにごとも、やってみないとわからないものです。先方も翻訳アプリを使っており、様々な
質問を日本語に変換して尋ねてきて下さりました。今や、言語の壁があってもスマホ一つで
双方向でのやりとりが可能になってしまう時代なのですね!私にとってかけがえのない
貴重な経験となりました。パンフレットも中国語版を製作しておいて本当に良かったです。
最後は記念撮影をしてとても仲良しに!・・今後も海外からのお客さん、ウェルカムです!
調査の仕事から戻り、今度は東京都市大学3年生の皆さんを連れて園内をご案内しました。
こちらは以前から予定されていたもので、言葉も日本語で良いので、少し気が楽です笑。
とはいえ、熱心な学生の皆さんの期待に応えるため、こちらも気合を入れ直してしっかり
レクチャーさせていただきました。まちづくりなどに興味のある皆さんの話は私にとっても
大変興味深く、時間が足りなかったので、ぜひまたゆっくり交流ができたら嬉しいです!
おまけ。鑓水中学校職場体験2日目の様子です。落ち葉清掃などに取り組んでくれました!