5月28日、夜19時すぎに自宅を出たところでアライグマと遭遇しました。
タヌキ、アナグマ、ハクビシンなどには時々出会いますが、アライグマは
この場所では初めてです。警戒心が薄く、こちらの様子を伺いつつゆっくりと移動中。
特定外来生物に指定され、私も公園での捕獲駆除の現場に何度か立ち会っています。
アライグマが里山の在来生態系に及ぼす負の影響(捕食圧など)は、かなり大きいようです。
しかし、やはり実際に野生下で活動する彼らの姿を見ると、色々と考えてしまいますね。
ところで、日中はパルテノン多摩にて明日29日まで開催中の特別展「牧野富太郎と多摩」を
見学してきました。NHKの朝ドラの影響もあって、多くの来場者で賑わっていました。
展示の内容は大変素晴らしく、パネルや展示物の一つ一つに釘付けです。
牧野富太郎だけでなく、その影響を受けた人物として畔上能力先生が大きく取り上げられて
おり、個人的には特に興味深く拝見しました。畔上先生は長池とその周辺の保存にも貢献
され、多摩地域の植物相解明と植物愛好家の人材育成にご尽力されてきた功労者です。
展示の結びのコメントに、「植物を研究するアマチュア層や植物分類学者は絶滅危惧種」と
ありましたが、朝ドラ効果で野生植物に関心を持つ方が少しでも増えたら嬉しいですね。
牧野富太郎の蒔いた種から始まり、畔上先生をはじめとする多くの先輩方が
受け継いできたバトンをしっかり未来に繋いでいけるよう、私も植物屋として精進します!