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山なのにイソヒヨドリ

12月30日、あきる野市内でお墓参りしていると、墓石の向こうから小鳥が顔を出しました。

「あら、こんにちは!」背面の青と腹面の赤の組み合わせが美しいイソヒヨドリの雄です。

もともと海辺を生息地としていたイソヒヨドリが、内陸部でも繁殖するようになってから

久しく、今となってはどこで見かけても驚きませんが、その要因は未だはっきりしません。

数々のメディアに取り上げられ、「我が家のベランダに来る」、「ショッピングモールに

いつもいる」などという声もよく聞きます。そんなライフスタイルの変化を見せてくれた

イソヒヨドリですが、学名(世界共通の名称)は「Monticola solitarius」といいます。

属名は“山の住人”、種小名は“単独性の”という意味ですから、「孤独な山の住人」と

いうことになります。日本では磯の岩場を住処とするイメージが強すぎたため、生息地の

変化は不思議な現象として捉えられてきましたが、ひょっとしたら、このように山間の

お墓に現れた彼の生きざまこそ、世界的には典型的な“イソヒヨの自然な姿”なのかも!

近くの河原では、この場所の先住民ともいえるセグロセキレイやカワセミと出会いました。

彼らはこのような環境にいてこそ自然体な感じがします。でも、イソヒヨドリのように、

全く予期せぬ環境に棲み始めることだってあり得るかもしれませんよ!だから鳥は面白い!

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