4月5日、昨日の記事で紹介しきれなかった生き物をお披露目します。
こちらの写真をご覧下さい。エノキの新しい葉がうっすらと赤く色付き、芽吹いています。
でも、よく見ると・・
新芽のように見えたのは虫!エノキの葉を食べて育つアカボシゴマダラの5齢幼虫でした。
冬越し後に成長した幼虫で、初夏までには蛹になり、やがて羽化する春型タイプです。
見事なまでに、芽吹き直後の葉に成りきっていますが、他の時期も擬態をしています。
脱皮・成長するにつれ、カメレオンのように姿を変えるなんて、あっぱれですね!
話は変わりますが、自然館中庭では様々な希少植物の域外保全に取り組んでいます。
知らなければ誰もが通り過ぎてしまうような地味なものも多く、そんな玄人好み(?)な
植物がひっそりと見頃になっていましたので、写真でご紹介します。
左から順に、クロウメモドキ(クロウメモドキ科)、クロカワズスゲ(カヤツリグサ科)、
コウボウ(イネ科)。いずれも、由木周辺ではほとんど見られなくなった珍しい種類です。
このほか、園内にも自生している保護植物のマツバスゲやアリアケスミレが見頃でした。
午後からは、植物調査の仕事で市内西部のある緑地に出張してきました。
花盛りのランヨウアオイをはじめ、オオバノキハダ、カジカエデなど、長池公園や
東由木地区の公園緑地では目にすることが無い、様々な植物と出会いました。
“所変われば花変わる”。たまには遠征してみると、植物観察の楽しみが広がりますね!