2月21日、夕方の鍵閉めのついでに、気になる植物たちの現在の様子をチェックしました。
まずは、4月上旬頃に咲く春咲きリンドウの仲間、フデリンドウです。
開花は春ですが、秋には早くも地上へ芽を出し、葉っぱの状態で冬を越します。
長池公園内で毎年見られる数ヶ所のうち、体験ゾーンのポイントで
落ち葉を掻き分けてみると、すぐにいくつもの越冬葉が見つかりました。
草刈りのタイミングや刈る高さ、落ち葉の量などの条件が変わると影響を受けやすい
草花ですので、落ち葉の間から何株も顔を覗かせているのを見て少し安心しました。
続いて、毎年多くの方が見学に訪れる、カタクリ観察路のカタクリです。
花は3月の半ばから咲き始め、3月下旬頃にピークを迎えます。
こちらはフデリンドウとは違って、開花後すぐに実を結び、枯れて地上から姿を
消してしまいます。そして早春までの間、地中での長い眠りに入るのです。
生育地を見渡すと、すでにたくさんの葉が展開し始めていました。
まだ数を数えるのには早いですが、もしゃもしゃと繁ったキツネノカミソリとともに、
目覚めたばかりのカタクリたちとの挨拶が叶って良かったです。
この時期に葉を広げる雑木林の草花は、太陽光を遮る木々の葉が展開してくる前に、
あるいは周囲の背の高い下草に埋もれてしまう前に、光を独占してじっくり光合成を行い、
地中にエネルギーを蓄えて開花に備える、そんな賢い生き方を見せてくれています。
もう一つ今の時期に見ておきたかったのが、第二デッキに生育するネコヤナギの花芽です。
皆さんも、どこかで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
花芽が“猫のしっぽ”に似ていることから付けられた名前なのですが、面白いことに、
エノコロヤナギ(狗尾柳)の別名もあります。こちらは“犬のしっぽ”という意味です。
皆さんは、猫と犬、どちらのしっぽに見えましたか?それとも別の動物??
午前中の緑地作業でも面白い発見があったのですが、長くなってしまったので次の機会に!