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春の里山で企業活動支援

3月22日、市内北西部の里山、上川の里特別緑地保全地区へ出張してきました。北沢谷戸を

中心とした総面積約50haの広大な緑地帯で、市内有数の生物多様性を誇る素敵な場所です。

ドコモやコカ・コーラなどの企業をはじめ、NPO法人、地域団体などが市と協定を締結し、

同緑地の環境保全や利活用に取り組んでいます。私は9団体目の協定機関となるカルビーの

支援(保全活動の指導・自然解説など)を担当しており、社員の皆さんと活動を行いました。

午前中は投棄ゴミの回収や灌木の伐採、枯れ草刈りといった開拓作業、午後は自然観察と

いう行程で進められ、やる気に満ち溢れた皆さんはいきいきと活動に励んで下さりました。

春爛漫の穏やかな陽気の下、足もとでは“春の妖精”ことビロードツリアブが飛び回り、

キタテハやルリタテハ、テングチョウ、キタキチョウなど数多くのチョウが舞っています。

草むらでは、無事に冬を乗り越えたツチイナゴやニホンカナヘビも顔を出してくれました。

ニホンイノシシのヌタ打ち跡は大きな水溜まりとなり、ヤマアカガエルのオタマジャクシが

気持ち良さそうに泳いでいるのでした。ホンドタヌキやノウサギの食痕も見つかりました。

草花観察にはまだ少し早かったですが、ヤマオオイトスゲとヒメカンスゲの雄花が見頃で、

指で穂を揺らすとふわっと花粉が広がりました。水辺には愛らしいネコノメソウも開花中。

陽だまりにはミチタネツケバナやカキドオシが咲いていたので、味や香りを楽しみました。

こちらはニホンジカの糞です。植物多様性が非常に豊かな場所なので、食害が心配ですね!

上川の里は野生動物の住処と人の営みとが重なり合う里山です。生き物の気配を身近に感じ

られる反面、やはり獣害の問題は避けて通れません。うまく付き合っていけるでしょうか?

全てではありませんが、観察した動植物をメモしました。春らしいラインナップですねぇ。

楽しいひとときをありがとうございました。またご一緒できることを楽しみにしています!

おまけ。アオキの幹に「ショッカー」を見つけました!初めて出会ったかもしれません笑。



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