9月29日、コスモスの咲く頃になると見かけるウラナミシジミが増えてきました。
自然館中庭では、見頃を迎えたハチオウジアザミ(移植栽培品)の花にたくさんの昆虫が蜜を
求めて集まり、賑やかです。花粉まみれになったキンケハラナガツチバチの可愛いこと!
午前中、暑さのために延期になっていた松木小学校2年生の校外学習が行われました。
テーマは『秋の虫さがし』です。総勢84人の元気な子どもたちと野原を駆け回りました!
熱心で優しさに溢れる教員やサポートの保護者の皆さんのおかげで、大人数の授業も
安全に楽しく、そして有意義に実施することができました。捕まえた昆虫は20種類以上。
ただ観察して終わりではもったいないので、体の色や形から暮らしぶりを想像し、
環境や生き物どうしのつながりについても考えるような内容を意識しました。
私たちインタープリターは、実体験を通じて人と自然の距離を縮めながら、自然の発する
メッセージに気付いてもらう手助けをします。相手が低学年なので、目線を合わせて
丁寧に言葉を選ばなければうまく伝わりません。それでも、こちらが子どもたちの感性や
個々の持つ力を信じてさえいれば、ちゃんと響くものだなぁと、つくづく実感しました。
日々、子どもたちの成長を支援しながら、私たち自身も成長させてもらっています。
さて、今日も夕方の30分間は自然館屋上に昇り、秋の渡り鳥調査を行いました。
単独で南下するアマツバメを約20羽と、同じく南下中のコシアカツバメを確認しました。
写真は撮れませんでしたが、ツツドリと思われるトケン類も1羽、通過していきました。
今年、自然館屋上の草屋根(屋上緑化)は、夏の暑さが原因で草がほとんど枯れています。
園内で見かけることは滅多に無く、この草屋根だけに安定して生息するクルマバッタの
居場所がなくなってしまうのではないかと不安でしたが、元気に飛び回っていました。
ところで、今夜は中秋の名月(満月)でしたね。皆さんはご覧になりましたか?