3月30日、長池公園では様々な春の昆虫たちが姿を見せ始めています。
蛹の状態で越冬し、羽化したばかりと思われるピカピカのアゲハがいました。
このほか、ミヤマセセリ、キタキチョウ、ベニシジミなどの蝶もあちこちで見かけました。
午前中は、元気に咲いているタンポポが虫たちのレストランになっていました。
モモブトカミキリモドキやニホンミツバチなどが来店中。夕方には早めの店じまいです。
タチツボスミレの花には、おなじみ春の妖精ビロードツリアブの姿。
田んぼの縁石の下からは、ヒガシニホントカゲが飛び出してきました。春ですね~!
植物も開花ラッシュが続いています。トンボ池前のジャヤナギが点々と開花中でした。
双眼鏡や望遠レンズが無いと、咲いていることには誰も気が付かないでしょう。
横着して枝を手で手繰り寄せようとすると、枝がすぐに折れてしまうのでご注意を!
ジャヤナギは珍しいヤナギの仲間で、日本にはなぜか雌の木しか存在しません。
この写真の花もやはり雌花です。例年よりも1ヶ月ほど早い開花に驚きました。
その他、園内で新たに咲き始めたり、開花が進んだりした草花も少しご紹介します。
左上から順に、アカネスミレ、タマノカンアオイ、カナビキソウ、クサボケ、
サルトリイバラ、ミツバツチグリです。雑木林トレイルや梅園などで撮影しました。
そして待ちに待ったフデリンドウの花がようやく咲き始めました。
見られる場所は、梅園入口付近、トンボ池左手の林床、姿池北東側の斜面草地、
南多摩総合ホール駐車場境界付近の芝生などです。案外、あちこちで見つかります。
緑地管理チームが、落ち葉に埋もれた株を探しつつ、その周囲を綺麗にしてくれました。
今シーズンもたくさんの生き物たちが躍動し始めた里山。
生き物たちの暮らしを支えるのは、多様な植物の存在です。
その植物一つ一つと向き合い、見守ること。必要な時には手をかけること。
地域の皆さんと一緒に、託された使命を果たしていきたいと思います。