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秋の東中野公園

10月27日、東中野公園へ遊びに行きました。鴨池ではパークキッズレンジャーの活動として

水生生物や湿生植物の調査が行われていましたが、休日の私は子どもたちと遊具の広場へ。

もうちょっとで手が届きそうなところにサンシュユの果実が実っていました。まだ葉っぱが

付いているので、補色効果で小鳥を誘惑しているようです。完熟すると生でも食べられ、

ジャムなどに使われますが、まだこの時期は食べても渋味が強いのでおすすめはしません。

ブランコの後ろで毎年見事な紅葉を見せてくれるニシキギは、すでに葉っぱが落ちており、

鮮やかな果実だけが目立っていました。そしておなじみ、キバラヘリカメムシの幼虫が

まるでアブラムシのように群がっていました。今年は特に多いようで、ニシキギ科の植物を

見るとたいてい彼らがいます。出会うたびに青りんごの匂いを確認せずにはいられません。

もう一つはまっているのは手乗りです。この日は指を突き立てるとたくさんの赤トンボが

止まってくれました。チョウの場合は指をそっと近付けてよじ登ってくるのを待ちますが、

トンボは自ら飛んできてくれるのを待つほうが簡単です。問題はその様子を写真に撮るのが

とても難しいことです。両手が塞がってしまいますからね!4・5枚目は遊具がお気に入りの

キタテハ、6枚目はベンチで一休みするツマグロヒョウモンです。人工物も彼らにとっては

大事な止まり場のようです。翅を閉じたキタテハは枯れ葉そっくりなので潰さないように!

しかし、どこを見てもすっかり秋の情景です。順に、ノコンギク、アカマツの松ぼっくり、

芝生に顔を出したオオシロカラカサタケ。この公園は、11月下旬頃の紅葉も見事ですよ!

帰りに鴨池へ寄ってみると、パーキッズの皆さんが生き生きと調査活動に励んでいました。

4枚目のオオヤマトンボのヤゴや、5枚目のモツゴたちなど、上々の成果だったようですね。

調査の成果は早速、自然館展示室1のボードに掲示されています。かいぼりを行って、

在来生物の種多様性が以前よりも格段に向上したように感じますが、どうでしょう?

環境再生を実施したあとは、こうした継続的なモニタリングがとても重要なのです。

おまけ。今年も築池で2回ほど観察されたヒドリガモ(雌)と、あちこちに続々と飛来して

いるジョウビタキ(雌)の写真を、自然館スタッフから提供していただきました。お見事!

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